NPOとボランティア、どう違うの?

行政書士の業務の一つにNPO法人設立、というものがあります。昔、私は、「ボランティアが集団化・組織化されたものがNPO?」と漠然と考えていました。ボランティアとNPO、どちらも人のためになる活動をしているんだろうけど、いったいどう違うんだろうか?と、よく分かりませんでした。去年、行政書士会の勉強会で「NPO法人設立について」の講座があり、そこで講義を受け、理解させてもらいました。その時の資料をもとに、NPOやボランティアについて解説してみたいと思います。

ボランティア Volunteer

voluntas(神の意思・自由意思)に従う人、が語源(中世ヨーロッパ・十字軍の時代)。志願兵とも訳されます。現代の日本においては無償で、困っている人にサービスを提供する個人、という意味あいですよね。最大の特徴は無償での活動ということでしょう。このボランティアが集団となり、組織化されるとNPO、NPO法人となります。

NPO、NPO法人

【non-profit-organization】 profit(利益)を目的としない・非営利の organization(組織)のことです。ここでいう非営利の意味ですが、無償でサービスを提供する、ということでなく利益を構成員に分配しない、という意味です。つまり、有償でも問題ありません。

NPO法人とはNPO法(特定非営利活動促進法)に定められた要件を満たす法人のことです。法人格を取得することにより、法人名義で権利主体となり取引、契約締結、土地登記などが可能となります。また、社会的に信用度が上がり、行政からの補助を得やすくなります。

特例認定NPO

特例認定NPO法人となることで、寄付金控除の対象となりうるので、寄付を受けやすくなります。例で言えば、ユニセフ募金も税務署に書類を提出することで一定の控除を受けられます。

どのような活動が認められるの?

ついでに特定非営利活動促進法で認められる活動(約20種類ほどある)について、特に主だったものに目を通してみましょう。

1、保健、医療又は福祉の増進を図る活動
2、社会教育の推進を図る活動
3、まちづくりの推進を図る活動
4、災害救援活動
5、人権の擁護又は平和の推進を図る活動

など、思ったよりも多岐にわたります。講師を務めた行政書士は、金魚の保存会(特別の品種を飼育・交配する団体?)とか和凧の伝統を守る会、などのNPO法人の設立の申請をしたことがある、と言ってました。

最後に

ボランティアとNPOの違いは、ザックリ言えば無償での活動かどうかでした。また、NPOは有償で活動してもよいが、営利目的であってはいけない。そして、NPO法人となることで社会的に信用を得、法人名義での活動ができる、ということがそれぞれの特徴でした。

NPO法人は設立目的がボランティアに限らず、ユニークな社会活動も認められます。人助けのみならず、人々の心を豊かにし、社会を明るくする活動も対象となります。「こんな活動をしてみたい!有志の仲間とNPO立ち上げてみたい!」と思った方、是非ともお手伝いさせてください。