工事現場にて

鉄筋工事の二次下請けの親方(Kさん)とお話していたら、社会保険と法人化についての疑問、というよりは元請け会社への不信を口にしていた。「何だか、今年から社会保険が義務になるから株式会社にしろ、とうるさく言われて株式会社を作った。なんだかんだって200万くらい使った」と。私は「なんでそんな無駄金使うの?法人化でしょ?合同会社なら10万そこそこでイケるし、株式会社だって200万?何をしたんですか?」と答えました。

要点整理

話をしながら、彼が何を根拠に、何をさせられたか考えました。1、そもそも、国交省は平成29年4月より工事現場においては社会保険義務化を遵守させる旨、数年前より指導していた。2、ゼネコン各社はそれに合わせて一次下請けに、一次下請けは二次下請けに、厚生年金に加入していない会社には仕事はやらない、と指導してきた。3、つまり、親方kさんは厚生年金に加入するために株式会社を設立した、ということになる。

結論・コストを下げるには

まず、法人化と株式会社設立を整理します。個人事業主で独立して仕事をし、従業員を雇用して利益を得、税金も高くなったために法人化します。ここでいう法人化には 合同会社、株式会社が想定されます。株式会社とは、株主が会社を所有し、経営者は株主の利益の為に働くものです。合同会社とは会社の所有者と経営者が同一・合同している、という意味です。前記のような二次下請けの社長は、会社を一人で所有し、経営している方が大多数です。まさに合同会社が向いています。設立費用も15万でおつりがきます。ン百万とかは有り得ないです。

そして、厚生年金ですが、従業員5人未満の零細企業(法人化していない)なら厚生年金に加入しなくてよい(個人経営でも厚生年金に加入可)ですよ、と国土交通省から通達がきています。これを根拠にゼネコンに噛みついてもいいのですが、そうは言っても元請けのゼネコンから、法人化が、厚生年金が、とか言われたら、ある程度言うことは聞かないといけませんね。その場合『合同会社設立、厚生年金加入』がベストな解答かと私は考えます。

言いなりにならないで よく考えて

私は本来、士業は、さまざまな会社や事業主がいろいろな仕事をして、世の中を大きくするための手助けをする仕事・サポート役だと思っています。本日登場した社長に200万も使わせた○○士はいったい、彼に何のサポートをしたのでしょうか。私ならそんな金額はもらえませんね。